催眠術の簡単な説明

パフォーマンスの一貫として、催眠術を披露することがあります。

例えば、手がくっついて離れなくなったり、声が出なくなったり、見えないものも見えてしまったり…etc

物理的に不可能なものでなければ、および本人の能力をオーバーしていなければ、基本的にイメージできるものであれば何でも可能です。

と言うと、いつも言われるのは「いやいや、それってやらせでしょ」ってこと。

思うに「催眠術なんてあるわけがない!」という考え方は、取り方によっては少々危険です。

催眠術というのは、どこにでもありすぎるからです。

ということで、簡単な催眠の原理と、誰でも簡単に催眠を体験できる方法をご紹介したいと思います。

催眠術は科学

催眠術というと、どこかオカルトチックな超能力や魔法のようなものをイメージされているかもしれません。

しかし、催眠術は心理学を主とした技術です。 つまりは、メソッドさえ知ってしまえば、誰でも掛けることができます。

欧米では治療で使われているところもありますし、大学の学問としても取り扱われています。

では、その催眠術とは一体何なのか。

簡単なものを少し体験して頂きましょう。

誰でも掛かる簡単な催眠術

それでは簡単な催眠術を体験して頂きましょう。

以下の文章を読んでみてください。

イメージしてみてください。

あなたは今、右手にレモンを持っています。 もちろんイメージです。

レモンのイメージを鮮明に頭の中で思い浮かべてください。

あの独特の手触り、そして鼻に近づけるともちろん匂いもします。

そのレモン、側面に切り込みが入っています。 そこに親指を突き刺して半分に割ってみてください。

果汁が溢れ出し、さわやかな、独特の酸っぱい香りがしてくるはずです。 そのレモンを口まで運び、一口かじってみてください。

歯に辺り、レモンの酸っぱい香りと酸味があなたの口の中に広がります。

いかがでしょう。

この文章を読んでいるうちに、唾液が口の中でどんどんわいてきたのではないでしょうか。

「なにをそんな当たり前のことを」という声が聞こえてきそうです。

そう、催眠術とは当たり前のことをやっているだけです。

テレビのCMやセールス、恋愛…、催眠術というのは催眠術師でなくても、無意識に使っているときがあります。ですから、催眠のことをまったく信じていないというのは少々危険なのです。

人はある特定のものをイメージするだけで、身体が変化します。 レモンを想像するだけで、唾液が分泌するように。

催眠とは一体何なのか

催眠術とは簡単に言うと、「様々な思い込ませる技術を使い、相手の身体や脳に変化を与えること」です。

その辺りの思い込ませる技術というのが催眠術の秘密ということなります。 多種多様なものがあり、その人の属性に合わせて、その技術を使い分けます。

例えば簡単なところでいうと、「どこか一点に集中させる」。

人は一点に集中しているとそれ以外の情報を意識的にキャッチしにくくなるのです。

意識的でなく、無意識のところに情報が入っていきやすくなるのです。 人は意識的なものよりも、無意識に感じる部分の方が大きいという話を聞いたことがあるかもしれません。

相手の無意識に言葉を入れる。

これがいわゆる「暗示」というやつです。

暗に示す。 文字通り、相手の無意識に思い込ませていくのです。

ざっくり簡単に言いましたが、なんとなくイメージできたでしょうか。

ちなみに、催眠術は無意識にアクセスするため、本能がより強くなります。 ですので、相手が本心から拒否することをイメージさせ、実行させることは不可能です。

さらに、催眠術は相手のイメージ力を一時的に引き延ばしているだけなので、 一定時間がすぎると徐々に解けていきます。

どれだけ好きな映画に興奮しても、家に帰ったら、ある程度収まっているでしょう。 それと同じです。

テレビでよく見る「指をならしたら犬になる!」みたいな催眠術も基本的にはレモンと同じです。

ただテレビの場合、時間が限られていることもありますから、本番前に催眠術にかかりやすい人を選び、その上であらかじめ催眠術を掛けている場合がほとんどです。

催眠術は弱いものから、徐々に強いものに掛かるようになります。 ですから、テレビの「指をならしたら犬になる!」だけを見たら、色々と疑いたくなる気持ちも分かります。

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